2005-9-15 09:27:45
タジキスタンのギャラリー -6(ガルム・バレー)
カテゴリー:
05新疆・中央アジア
ガルムといえば、1998年に国連監視団の政務官として赴任していた元筑波大助教授の秋野豊さんとその通訳他の4名が殺害された事件が起きた地方。
97年に内戦が終結して7年が過ぎ、もはやアフガン国境線周辺を除く地域の治安状況は他の中央アジアの国々と比べて遜色はない。外務省の渡航情報でも、いつの間にかガルム・カラテギン地方は「渡航の是非を検討してください」の表現に弱められている。確か以前チェックしたときは1〜2ランク上の危険地域になっていたはずだ。
このルートは当初は全く計画になかったものの、時間的にパミールを通過してキルギスに戻るのは余裕がなさ過ぎるということで、距離的に1/5程度のガルム経由を選んだのだ。ただ、以前旅先からお伝えしたとおり、このルートから出国できず、旅のスケジュールが完全に破綻したのだが。
ガルムの雰囲気だが、当初は切り立った山に囲まれた狭い谷筋を想像していたのだが、実際は川幅が概ね500m〜ほどあって、谷は広く明るい。ルート終端のジルガタル〜国境で徐々に谷が狭まるが、それでも峡谷というほどではない。ただし、谷の両側は山が切り立っていて、道路は崖沿いをゆく。時々前衛の山が切れると、その先に万年雪を頂いたパミールの山が連なるのが見える。つまり風景はとてもよい。人は純朴。ガルムを過ぎるとカルパック帽を被ったキルギス系の人々を見かけるようになる。
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