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なんとなくアジアブログ・流浪的魚
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カメラ強奪される -2
カメラを強奪されたあと、警察署にゆくも言葉通じず。片言話せる女性警官はいるが心もとない。とにかく彼女を含めて3人の警官と車で町へ。まず現場で身振り手振り説明したあと、町中を巡回。ここでそれらしき人物を拘束。私は彼だ!と思ったわけだが。。。

警察署で尋問。彼に間違いないかといわれて、90%間違いない。と答えると、それでは我々が困るから100%イエスかノーかで答えろという。そういわれると、ちょっとヒゲが薄いような気がしてやはり90%イエスとしかいえないなどと答えているうちに、英語の堪能な刑事が登場。最初から彼ならスムーズに話が進んだのにと思ったが、実際に話してみると、もし彼でなかった場合は責任をとってもらうとか、もしこのケースを事件として継続してゆく場合、ずーっとグルジアに留まってもらうか、呼び出しがあったら、日本から来てもらうことになる等など、脅し文句にしか聞こえない。最終的に盗難届けを旅行保険用に作成するからそれで、納得しなさい。ということになったが、こちらにはカメラを盗られたという書類を渡すがこちらに残す書類にはカメラを置き忘れてしまい、戻ったらなくなっていたということにしろ。といわれて立ち往生。

そんなときにまた新たな人物が登場。たぶん署長らしい。英語が非常に堪能。まず切り出しから「もし、自分が中国や日本で同じ目にあって、犯人の顔をしっかり認識できるかというと、たぶん無理だ。なぜなら、私にとってアジア系の顔はどれも同じに見えるから。あなたも同じだろうね」 救われる思い。そう、現在拘束中の彼の顔は、実はこちらでは一日に10回以上あちこちで出会う顔なのだ。正直、判別できるかどうか自信なくなってきていた。警察が調べた限りでは、彼はそういうことをする人物ではなさそうという。とにかく、彼は解放され、警察としては、とにかく捜査するという。さっきまで事件を闇に葬ろうとしていた刑事も、もはや何もいわない。そして夜10時過ぎ、警察の車でトビリシの宿まで送られて、長い一日が終わった。
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カメラ強奪される -1
運命の日。いつかはこういう目にもあうだろうと思ってはいたが…

この日はトビリシから30kmほど西にある小さな町、ムツケェータに出かけた。有名な教会が4つと城砦が残る以外は、本当にひなびた田舎町。

特に問題もなく夕方4時ごろに丘ほうに登ってゆき、町を見下ろす写真を撮って、あとはトビリシに帰るべくバス停の方に向かって坂を降りていったときのことだった。突然背後から声をかけてきた。見たところ地元の20歳前後と15歳あたりの兄弟らしき2人組。怪しいとも思わず、相手をしていた。写真を撮って欲しいといわれれば、もちろんそうする。そして、撮ってあげようといわれれば、じゃあお願いするってなわけでカメラを渡して、その弟らしきとカメラに収まったまではよかったが、その後カメラを返そうとせずにもみ合いとなり、そのとたん小さい方が用意していた石を仕込んだ雪だるまが頭を直撃。クラッときているうちに2人は逃げてしまい、追いかけるも追いつく訳もなく…

その後、丘を降りて道行く人々にミリーッツイア(警察)を連呼して警察まで連れていってもらい、さらにまた長々とこの話は続くのだが、それはまた次の機会に。もうすぐ、このインターネットカフェが閉まるので。

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トビリシ(ティビリシ/Tbilisi)
Tbilisi

この日は晴れ。気温は日中で0度ぐらい。
1日中市内をブラブラ。とても絵になる街。人もどちらかといえばバクーよりも親しみやすい雰囲気。

→グルジア・トビリシ写真集
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国境越え。延々と停車したままの数時間…
Baku-Tbilisi

翌7時30分。真っ暗な中、アゼルバイジャン側国境到着。国境警備兵に起こされ、パスポートを用意するようにいわれる。パスポートを集めていったあと、簡単な荷物チェック。そしてパスポート返却のあとしばらくして9時ごろ無事出発。

10分ほど走って今度はグルジア側の国境着。ここでまた同じ工程を経て、あとは出発するだけ…のはずが、なぜか時間は刻々と過ぎてゆき、隣の線路に続行してきた貨物列車(ほとんどオイルタンカー)が3本ばかり先発してゆくのを見送るだけ。車内から出ることはできず、また出れたとしてもこの国境の駅周辺にはなんの店もない。遠くに巨大な火力発電所とソ連風アパート群が見えるだけの殺風景なところ。午前中にトビリシ着と聞いていて、食べ物もそれほど用意してきていない。最後に残ったビスケットを食べたらもう何もない。その他トイレの問題もあり。停車中は鍵をかけてしまっていてゆけないのだ。走り出すまで我慢するしかなし。

結局、午後2時30分になって何の前触れもなく動きだした。外はまた雨が降り出している。3時過ぎトビリシ着。ほんの40分程度の距離を残して延々5時間も停車していたのか。

トビリシは小雨ながら、街は雪景色。朝方は雪だったらしい。バクーに比べるとかなり気温が低い。
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また雨(Baku)
baku

朝起きたらまた雨…。朝から地方都市のシェキにゆく予定でいたが、出鼻をくじかれ、あえなく予定変更。今晩の夜行列車でグルジアへ向かうことにした。

とにかくチェックアウトして駅で切符を買ったあと、郊外のスムガユト往復。何があるかといえば深刻な公害を引き起こした大規模な化学工場とか、ベビーセメタリーとか… 

夜8時、再び駅へ。すでにホームに止まっていたトビリシ行きの寝台車のベッドに納まる。出発間際まで車内の明かりはつかず、真っ暗なコンパートメントは不気味。8時25分、5分遅れで出発。明日午前中にはトビリシ着となるはずだ。

→アゼルバイジャン・バクー写真集
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